「A Place, Dark & Dark」の構想が浮かんだのは冬盤に収録されている「もう 夢のない夢の終わり」ができた時です。
強い物語性とビジョンを持った曲で、僕の頭か心の何処かに深く「夜しかない街の物語」という蠱惑的なワードが刻まれました。
そこを拡大して6曲を4枚の大冒険が始めました。2014年1月の話です。
どんな物語になるのか?どんな音楽になるのか?それは決めないで、ただ「夜しかない街の物語」というテーマだけで創作を開始しました。
結果、2014年は(BURGER NUDSの復活っていうサプライズが有ったけど)年末に春盤のレコーディングを始めるまで、年間通してずっと創作をする1年となりました。春盤のレコーディングが始まった時点で見えている曲は12曲。ちょうど半分です。
誰も、僕自身でさえ着陸点を決めないままこの物語は一種の「連載性」を有した音源になって動き始めました。有難い事に誰も止める人は居なく、のびのびと、えぇ、本当にのびのびと。
小説や漫画等でよく言われる「キャラクターが動きだす。」というイリュージョン。
「Dark & Dark」という街、其処に住む人たちの顔と特徴はこの物語が現実の社会(あるいは日本のといっても良いのかもしれません)の写し見として機能し始めている。という事が解りました。それは僕の最も好きな抗い方の1つという事も。
顔色の同調を地下鉄とSNSで求められ、意見の合致の確認(あいことあいこ)の為に多くの時間を割き、テンプレートから外れないインタビュアーとアンドロイドたち。ウェルメードを演じる哀しくて優しい人達。
社会が一人が独りである事を麻痺させようとするのなら、僕は社会(街)の物語でそれに答えよう。と決めました。それが僕の胸の炎となりました。
そこからは皆さんのご存知の通り。
「God Bless, Dark & Dark」で表現した事がおおよその答えです。
愛を込めて込めるべきメッセージは1つ。
「YES」
これは物語。幾つも遠回りをして最終的に、何の理由も意味も要らない「YES」を言う僕やあなたの物語です。
1年間お付き合いくださり、ありがとうございました。また、何処かの未来で。

